超純な彼と微不純な彼女
【2人だけの夜】
愛理の話しはこうだった。
「修くん(愛理の彼)の叔父さんがね、シティーホテルを建築中なんだ。
で、この12月中に完成するんだって。
オープニングは来年になるんだけど、
その前に、お試し期間って言うの?
このクリスマスに、ディナー付きデラックスツインの部屋が2人で何と
5万円!
ねぇ、安いでしょ?スッゴくお得なんだって!
だって、だって、まっさらなんだよ!
お客様第1号なんだから!」
「……1号でも2号でもいいけどさ、私、言っとくけどね、今は……愛理と住む世界が違う~つぅの」
「何とかなんないのぉ?5万ぐらい……まださ、後2ヵ月もあんのに……」
「高校生の響くんに5万だなんて、そんな絶対に……」
「ディナーがね、フランス料理からイタリア料理、それに鉄板焼きも、もう人数がいっぱいで締め切りが済んでて、後ね中華料理のディナーだけが2組残ってんのよ」