女の子として見てください!
失敗からの、素敵な出会い?
「美桜ちゃん、マジでかわいいよねー。
見た目も、服装も、そのふわふわした喋り方も!
ザ・女の子って感じ!」
ちょっと長めの茶髪を軽くなびかせながらそう言う目の前の男の人は、ちょっと軽くてチャラい感じはあるものの、先ほどから私のことをしきりに褒めてくれて、たとえそれがお世辞だとしても、当然嫌な印象があるわけがなく。
いや、きっとお世辞なんかじゃない。
だって、ほかにも女の子はいるのに、こうやって褒めてくれるのは私だけだもの。
ーー私、松城 美桜(まつしろ みお)。
二十九歳。
アラサー、独身、彼氏ナシ……というのはちょっと悲しいものの、今こうして新たな恋の予感に包まれている。
高校時代の友だちに誘われた、男女三対三の合コン。
土曜日の駅前の居酒屋は、予想通り賑やかだ。
個室で飲み合う私たち六人も楽しく過ごしていて、特に私はさっきからこの茶髪の彼ーーシュウくんとふたりで盛り上がっていた。
シュウくんは私よりひとつ年下みたいだけど、変に年下感はないし、背も高いし、顔もそれなりにかっこいい。
仕事は自動車整備士ということで、車が好きみたい。そういうところも、男の子って感じでいいなぁ、なんて思う。
……就職してからちゃんとした彼氏ができたことほとんどなかったけど、今度こそ、今度こそ!
今まで合コンは毎回必ず失敗してたけど、今度こそ、うまくいきそう!
見た目も、服装も、そのふわふわした喋り方も!
ザ・女の子って感じ!」
ちょっと長めの茶髪を軽くなびかせながらそう言う目の前の男の人は、ちょっと軽くてチャラい感じはあるものの、先ほどから私のことをしきりに褒めてくれて、たとえそれがお世辞だとしても、当然嫌な印象があるわけがなく。
いや、きっとお世辞なんかじゃない。
だって、ほかにも女の子はいるのに、こうやって褒めてくれるのは私だけだもの。
ーー私、松城 美桜(まつしろ みお)。
二十九歳。
アラサー、独身、彼氏ナシ……というのはちょっと悲しいものの、今こうして新たな恋の予感に包まれている。
高校時代の友だちに誘われた、男女三対三の合コン。
土曜日の駅前の居酒屋は、予想通り賑やかだ。
個室で飲み合う私たち六人も楽しく過ごしていて、特に私はさっきからこの茶髪の彼ーーシュウくんとふたりで盛り上がっていた。
シュウくんは私よりひとつ年下みたいだけど、変に年下感はないし、背も高いし、顔もそれなりにかっこいい。
仕事は自動車整備士ということで、車が好きみたい。そういうところも、男の子って感じでいいなぁ、なんて思う。
……就職してからちゃんとした彼氏ができたことほとんどなかったけど、今度こそ、今度こそ!
今まで合コンは毎回必ず失敗してたけど、今度こそ、うまくいきそう!
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