女の子として見てください!
まさかの、上司?
翔さんと出会ったのは土曜日の夜で。
日曜日は適当に家でゆっくり過ごしていた。
そして月曜日。
仕事は嫌いじゃないけど、月曜日の朝っていうのはそれだけでちょっぴり憂鬱だったりもする。
でも、今日の私は違った。
やたら上機嫌だった。
「おっはよぅございまーす♪」
ドアノブを勢いよく回し、第一課室に元気良く入ると、後輩の飯尾(いいお)君が「あ、美桜さんおはようございますー」とあいさつを返してくれる。
朝からやたら上機嫌の私を気にしてか、彼は私のデスクまでやってきて。
「なんかあったんですか?」
と聞いてきた。
よく聞いてくれた、という気持ちでいっぱいだった。
飯尾くんは、性格は明るくて真面目でいい子だけど、私より三つ年下なのに年上の彼女と結婚間近という、ちょっぴり憎たらしい存在。
だけど今日は、そんな感情も全くなく。
「ふふふ。私にも春が来そうなのよ!」
と答えた。
すると後ろから、今度は藤澤(ふじさわ)課長が声をかけてくる。
「松城、土曜日合コンだったんだっけか? いい男がいたのかよ?」
課長はバサーッと新聞を広げながら、大して興味なさそうにそう聞いてくる。
その興味を広げてやりたくて、私は課長のデスクまで駆け寄って、彼の隣にしゃがみ込み、その質問に答える。
「合コンはちょっとダメだったんですけどぉ、その後に行ったいつものバーでいい出会いがありましてぇ」
「ふーん。でもどうせ、いつもみたいにバカ正直に自分のこと話して、フラれるんじゃね?」
「それが! 今回は違うんです! ありのままの私を知ったうえで、LINEのID交換してくれたんです!」
日曜日は適当に家でゆっくり過ごしていた。
そして月曜日。
仕事は嫌いじゃないけど、月曜日の朝っていうのはそれだけでちょっぴり憂鬱だったりもする。
でも、今日の私は違った。
やたら上機嫌だった。
「おっはよぅございまーす♪」
ドアノブを勢いよく回し、第一課室に元気良く入ると、後輩の飯尾(いいお)君が「あ、美桜さんおはようございますー」とあいさつを返してくれる。
朝からやたら上機嫌の私を気にしてか、彼は私のデスクまでやってきて。
「なんかあったんですか?」
と聞いてきた。
よく聞いてくれた、という気持ちでいっぱいだった。
飯尾くんは、性格は明るくて真面目でいい子だけど、私より三つ年下なのに年上の彼女と結婚間近という、ちょっぴり憎たらしい存在。
だけど今日は、そんな感情も全くなく。
「ふふふ。私にも春が来そうなのよ!」
と答えた。
すると後ろから、今度は藤澤(ふじさわ)課長が声をかけてくる。
「松城、土曜日合コンだったんだっけか? いい男がいたのかよ?」
課長はバサーッと新聞を広げながら、大して興味なさそうにそう聞いてくる。
その興味を広げてやりたくて、私は課長のデスクまで駆け寄って、彼の隣にしゃがみ込み、その質問に答える。
「合コンはちょっとダメだったんですけどぉ、その後に行ったいつものバーでいい出会いがありましてぇ」
「ふーん。でもどうせ、いつもみたいにバカ正直に自分のこと話して、フラれるんじゃね?」
「それが! 今回は違うんです! ありのままの私を知ったうえで、LINEのID交換してくれたんです!」