女の子として見てください!
ポカン、と私はつい間抜けな顔をしてしまう。
目の前にあるのは、そびえ立つ大きなビル。
え?予約って、え?
「そんなに固まらなくても、多分美桜が思っているほど豪華な場所ではないから。その格好で充分入れるカジュアルな場所だから」
私はパッと自分の恰好を見直す。
お気に入りの、コートの下は、ミズウィアのワンピース。
ドレスコードじゃなくても入れるっていうことは、確かにそこまで意識しなくていいのかもしれない。翔さんも、別にスーツってわけじゃないし。
いや、でも普段私が行くようなお店よりも確実に高級そうなのは確かだ。とりあえず、ラーメンはないだろう。
翔さん、どこまでスマートなんですか。そんなふうに素敵で大人な振る舞いばかりされたら、言いたいことがどんどん言えなくなります……!
翔さんが連れてきてくれたビルの中のレストランは、翔さんの言う通り、私が思っていたよりはカジュアルな場所でホッとした。
私もかなりカジュアルな恰好かと思ったけど、私よりももっとラフな格好の女性もたくさんいた。
それでも、食事は高級そうだし、実際、食べたことないくらいおいしいし。
そしてなにより……
「夜景、すごくキレイですね」
テーブルから顔だけ窓の方へと向ければ、ライトアップされた夜景の街並みが目いっぱいに広がっている。
恋人と夜景なんて今まで見たことない。
初めて見る恋人との夜景が、翔さんとのこの景色で、私はとても感動している。
目の前にあるのは、そびえ立つ大きなビル。
え?予約って、え?
「そんなに固まらなくても、多分美桜が思っているほど豪華な場所ではないから。その格好で充分入れるカジュアルな場所だから」
私はパッと自分の恰好を見直す。
お気に入りの、コートの下は、ミズウィアのワンピース。
ドレスコードじゃなくても入れるっていうことは、確かにそこまで意識しなくていいのかもしれない。翔さんも、別にスーツってわけじゃないし。
いや、でも普段私が行くようなお店よりも確実に高級そうなのは確かだ。とりあえず、ラーメンはないだろう。
翔さん、どこまでスマートなんですか。そんなふうに素敵で大人な振る舞いばかりされたら、言いたいことがどんどん言えなくなります……!
翔さんが連れてきてくれたビルの中のレストランは、翔さんの言う通り、私が思っていたよりはカジュアルな場所でホッとした。
私もかなりカジュアルな恰好かと思ったけど、私よりももっとラフな格好の女性もたくさんいた。
それでも、食事は高級そうだし、実際、食べたことないくらいおいしいし。
そしてなにより……
「夜景、すごくキレイですね」
テーブルから顔だけ窓の方へと向ければ、ライトアップされた夜景の街並みが目いっぱいに広がっている。
恋人と夜景なんて今まで見たことない。
初めて見る恋人との夜景が、翔さんとのこの景色で、私はとても感動している。