女の子として見てください!
パサ、という音を立てて、タオルは床に落ちる。

私は固まる。
翔さんも、おそらく固まって、お互いに無言になる。

すぐに翔さんが口を開く。

「……まあ、どうせ裸になるんだし」

その言葉に、私の全身が盛大に熱を帯び、私は我にかえり。


「……きゃーっ!!」

私は恥ずかしさのあまり、強い力で翔さんを突き飛ばした。
私の怪力で突き飛ばされた翔さんは、ドーンッ!!という大きな音を立てて床に倒れる。


「はっ! 翔さん! 大丈夫ですか!」

ゴリラの力は本当にすごいものなのです。
背中を強く打ち付けた翔さんは、約一分間そのまままったく動けなかった。
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