女の子として見てください!
だけど、彼は次にこう続けた。

「……お前、今度の土曜、ヒマか?」


今度の、土曜?

ていうか、それってーー……


「デ、デートのお誘……」

「違う」

違ったようです。でも、誘ってくれたのは事実だよね?
私が「空いてます」と返すと。


「話したいことがある。夜、あのバーにでも行こう」

と、言ってきた。


「は、はい! あ、もしよければ土曜まで待たずとも、今夜でも……!」

「今夜はお前はさっさと調査書け。仕事舐めてんのか」

怒られてしまったけど、私の心臓はドキドキとうるさく稼働していた。
だって、翔さんに誘ってもらえたから。

話たいことがなんなのかはわからない。もしかしたら、ハッキリとフラれるのかもしれない。
だけど今はただ、もう一度ふたりきりでプライベートで会えることに、喜びを感じていた。
< 24 / 155 >

この作品をシェア

pagetop