女の子として見てください!
私のこと、なんだと思ってます?
「これ、やる」
お昼休みにコッソリ廊下に呼び出されたと思ったら、ひと気のない物陰に連れていかれ、なんだろうドキドキ……!なんて思っていたら、突然“それ”を渡された。
「なんですか、これ?」
「遊園地のタダ券」
えっ……!
どういうこと?それってつまり、翔さんが私といっしょに遊園地に行きたいということ……⁉︎
と、キュンキュンしていると。
「新聞屋からもらった。俺はいらないからやる」
と、言われるのみで、彼は二枚のタダ券を私に押しつけるようにして渡した。
「翔さん。気になってる女性が目の前にいながら、遊園地のタダ券をいらないってことはないでしょう。私のことを誘ってください」
「職場では名前で呼ぶな。あと、気になってる女性とか自分で言うな。遊園地は人でいっぱいでニガテなんだ」
「そうですよね。でも私といっしょにいったらきっと楽しいと思います!」
「どこからくるんだよその自信」
翔さんは呆れたような表情を浮かべながら、数秒後、観念したかのように。
「仕方ないな」
彼は私の手から、タダ券を一枚抜き取り、自分のスーツのポケットにしまいこんだ。
「いっしょに行ってくれるんですか!?」
「つまらなかったらすぐ帰るからな」
「わぁぁぁぁい!!」
バンザイをしながら急に大きな声を出した私に、彼は「バカ、声でかいっ」と言って、右手で私の口元を覆った。
お昼休みにコッソリ廊下に呼び出されたと思ったら、ひと気のない物陰に連れていかれ、なんだろうドキドキ……!なんて思っていたら、突然“それ”を渡された。
「なんですか、これ?」
「遊園地のタダ券」
えっ……!
どういうこと?それってつまり、翔さんが私といっしょに遊園地に行きたいということ……⁉︎
と、キュンキュンしていると。
「新聞屋からもらった。俺はいらないからやる」
と、言われるのみで、彼は二枚のタダ券を私に押しつけるようにして渡した。
「翔さん。気になってる女性が目の前にいながら、遊園地のタダ券をいらないってことはないでしょう。私のことを誘ってください」
「職場では名前で呼ぶな。あと、気になってる女性とか自分で言うな。遊園地は人でいっぱいでニガテなんだ」
「そうですよね。でも私といっしょにいったらきっと楽しいと思います!」
「どこからくるんだよその自信」
翔さんは呆れたような表情を浮かべながら、数秒後、観念したかのように。
「仕方ないな」
彼は私の手から、タダ券を一枚抜き取り、自分のスーツのポケットにしまいこんだ。
「いっしょに行ってくれるんですか!?」
「つまらなかったらすぐ帰るからな」
「わぁぁぁぁい!!」
バンザイをしながら急に大きな声を出した私に、彼は「バカ、声でかいっ」と言って、右手で私の口元を覆った。