独身一般職(37) vs 新人リア充(20)
「あっ、やっぱりそうだ!
知っている声が聞こえたと思ったら!」

いきなり個室の扉が開いて、渉外課の大野くんが現れた。


「俺、あっちでシモさんと二人なんすよ。

便所行くのにここ通ったら、あーみんの声が聞こえたもんで。

合流してもいいっすか?」


「えー、みんなどうするー?
せっかく女子トークしてたのにねー」


別にミューは本気で嫌がっているわけではない。

店員に声をかけると、空いてたこともあり、広い部屋に移動させてもらった。


合流すると下風代理は「よっ」と軽く手をあげた。

それはみんなに向けられたものだろうけど、なぜか私に言っているような錯覚に陥る。

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