抜け出せない。。。
あれから弟は何度も手術を繰り返していた。
一時は足を切断しないといけないかもしれない、とも言われていた。
手術が終わっても、麻酔が切れると、
いたい!いたいよ!
と泣き叫ぶ。
父は付きっきりで、出来ることは何でもしていた。
母は、まだ、精神的にも安定していなくて、弟の世話は出来なかった。
だから、父が昼間は弟の世話を、夜は仕事をしていた。
どんどん痩せていく父を見て私は、自分の無力さを感じる。
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