【番外編】元ヤン少女が進学校へ。
「っ…やばい。柊季が可愛い子ちゃんに
目移りする前に、阻止せねば…!」
そう呟いて、2センチのドアの隙間を
5センチまで開けた……そのとき。
「…悪いけど俺、彼女いるから」
不意に中からそんな声が聞こえ
あたしは思わず、ドキッと胸が高鳴る。
「…林崎さんと付き合ってる噂
本当だったんですか…?」
「…あぁ。付き合ってる」
…柊季の言葉を聞いて
ニヤつきを必死で抑えながら
あたしも陰ながらコクコクと頷く。
「…そうだったんですか…」