【番外編】元ヤン少女が進学校へ。


すると、なぜか柊季も背を向けていて…


「っ…ちょ、呆れないでよ…!」


そんなことを言いながら
あたしは顔を覗きこむと、


……どうやら柊季は
呆れていたわけではないようで…


「っ…バカ…こっち見んな…」


そう言って、柊季は耳まで赤くなっている。


それがなんか、可愛くて…


「ふふっ…見ーちゃったー見ーちゃったー!」


なんて言いながら、あたしはふざけて
柊季の頬をツンツンすると…


__ぐいっ…


……不意に掴まれた、あたしの手首。

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