【番外編】元ヤン少女が進学校へ。


「っぷ…!まじウケる林崎さん!
俺ら、今日が初絡みなのに
ノリ良すぎ!超好き系~!」


と、チャラそうな彼こと、藤山くんは
いつの間にか
あたしたちの近くまで来ていた。


「あ、あははー……」


……同じクラスの友達だと思ってました、
だなんて…今更言えない…!!


そんなことを思いながら、
超絶分かりやすい愛想笑いを
振りまくあたし。


そして、隣の里奈は
ようやく笑い終わったようで…


「…愛想笑い下手くそか!」
と、いつもの調子でツッコんだ。


それも、あたしにしか聞こえない音量で。

< 39 / 52 >

この作品をシェア

pagetop