【番外編】元ヤン少女が進学校へ。
「っぷ…!まじウケる林崎さん!
俺ら、今日が初絡みなのに
ノリ良すぎ!超好き系~!」
と、チャラそうな彼こと、藤山くんは
いつの間にか
あたしたちの近くまで来ていた。
「あ、あははー……」
……同じクラスの友達だと思ってました、
だなんて…今更言えない…!!
そんなことを思いながら、
超絶分かりやすい愛想笑いを
振りまくあたし。
そして、隣の里奈は
ようやく笑い終わったようで…
「…愛想笑い下手くそか!」
と、いつもの調子でツッコんだ。
それも、あたしにしか聞こえない音量で。