再会


すると、アキは私の目を見て「レイはどう思う?」って、聞いてきたんだ。

私が押し黙っていると「思ってることを、そのまま言えばいいんだよ」って優しく諭すように言うんだ。

まるで、私の背中を、優しく押し出すように―――


私は、一つ深呼吸をした。



「私は……出来ればこのまま明日も、この先も、四人で旅が出来たらいいなって思ってる。でも、ベルリンにも行きたいかなぁ…って……」


最後の方は、リリィの顔が見れなかった。


「やっぱりなー!レイは、分ってくれると思ったわ」


ジュンは、大袈裟に喜びながら言った。

するとリリィは、アキに飛びつかん勢いで問いかける。


「ねぇ、アキは?アキは、どう思う?」


私はドキドキしながら、その答えを待った。

一瞬の沈黙が、永遠と思えるほど、長く感じる。





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