再会


駅からメインストリートのカヌピエール通りを進み、旧港へとやって来た。

それほど大きくない港には、所狭しと無数のヨットが停泊している。

サファイアグリーンに煌く水面と真っ白なヨットの対比が、スッキリとした画になっていて、いかにも地中海の港町の風景だ。



その旧港沿いには、獲れたての魚を売る出店もひしめいている。

青いパラソルの下で、様々な魚介類やブイヤベースの材料となる魚が売られているのだ。

魚を威勢よく売るおじさん

それを買い求める市民

各国からやってきた見物人

市場は活気に溢れ、とても賑やかだ。



朝ごはんもまだの私たちはブランチも兼ね、ブイヤベースを食べれるビストロを探したのだけど、立ち食いで食べれる生牡蠣やうにを頬張っていたら、いつの間にかお腹いっぱいになっていた。


「俺、ブイヤベース食べたかってんけどなぁ」

「俺も」


そういうジュンもアキも、満腹で大満足な様子だ。






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