再会
「俺、まだまだ足りひんところばっかりやけどさ、でも、惚れた女守れるくらいの男にはならんとな」
「足りない?」
「だって、俺、まだリリィに負けっぱなしやろ?カカア殿下は御免やからな」
そう言って、ジュンは無邪気に笑ってた。
「もう、ジュンったらー」
泣いてるんだか、笑ってるんだか、自分でもわからない。
ただ、ジュンの熱い思いだけが、心に真っ直ぐに伝わってくる。
「早く一人前の男になって、あいつを迎えに行かなな」
「そんな悠長なこと言ってると、他の誰かに盗られるかもな」
珍しくアキが悪戯っぽくそう言うと、ジュンは急に慌てふためいた。
「ちょっ、アキが言うと冗談に聞こえへんのやけど!」
「嘘だよ。リリィはきっとジュンを待ってるだろうな。それに……」
「それに?」
私が首を傾げると、アキはクシャと私の髪を撫でて言ったんだ。