暗殺少女は最強の青年を狙う。
「おかえりなさい」

耳元で声がした。

「......っ!?」

すぐに飛び退く。
僕が背後を取られるなんて!!
有り得ない。何者だ!?しかもあの罠を全部かわしてきたのか!?


信じられなくて少し動くのが遅れた。



「くす。警戒してます?」
そう言って彼は抱きついてきた。

無駄な動きがひとつもない。


が、こちとら世界一の暗殺者と言われる暗殺者。負けるということはすなわち死を意味する。


袖口からすぐにナイフを取り出す。そのまま喉元目掛けて──────っ!?

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