暗殺少女は最強の青年を狙う。
「僕は...暗殺者。夜雀って呼ばれてる。」

夜雀(よすずめ)。スズメみたいな鳴き声で夜に現れる妖怪だそうだ。迂闊に捕まえたりすると夜盲症になるとも言われている。


「くすくす...可愛らしい呼び名ですね。あなたにとても似合っている。」


一言。一言言ってもいいだろうか。


「気持ちが悪い。」

なんなんだ。この人僕を馬鹿にしてる?
こういう人種が一番キライだ。


だが、ここまで言われたら流石に傷つくかな?そのままおかえり頂きたい。


「え!?気持ちが悪い!?大丈夫ですか!?トイレに行きましょう。辛いでしょうに、なぜ早く言わなかったんですか。あ!歩けませんよね!そーですよね!わたしがお姫様抱っこをして差し上げましょう。」


奴は早口でそう言うと僕を素早く持ち上げた。

話が.......見えないのだが。


それは僕だけか?
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