君を唄う
…キーンコーンカーンコーン…
キーンコーンカーンコーン…

「じゃあ明音がんばってね!」

「ち、ちかぁ…」

放課後のチャイムが鳴り、ちかは颯爽と帰って行く。
そして…

「おい中山ー」

「は、はい」

「ふは、なんで敬語ー。てかカフェでも寄ってこうと思ったけどやっぱだるいから音楽室借りようぜ」

「あ、うん、わかった」

「鍵借りてくるから先行ってて」

そう言って原田くんはスタスタと教室を出ていった。
わたし、大丈夫なのかな…音楽室で男子と2人きりとか今までなかったよ…。
< 3 / 4 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop