【てぃんかーべる】
「うん。
 いいよ。
 清純な美少女って感じだね。
 目がね…すごいきれいだ」

「あ、手ぇどけてくれる」

「あの……
 恥ずかしいです」

「うん。わかるよ
 でもね
 その恥ずかしさが
 とても良い表情をつくってるんだ
 今、水森さん
 最高に可愛いよ」

その言葉に
いやな気分はしない
わたしは
ゆっくりと胸から手をどかした

カメラのシャッター音だけが
室内に響く

至近距離で撮られるのと
透けた水着のせいで
恥ずかしさが
なかなか拭えない

茶髪が
どんどん私に近付いてくる

「坐ってみようか。
 上から撮りたいから」

私は坐ると
顔を上を向け
表情をつくった

撮られてる内に
いくらか緊張や羞恥心が薄れ
自然にポーズもとれるようになっていく

なんかモデルになったような気分だった

「よし、立とうか」

今度は
茶髪が下からのアングルで
次々にシャッターを切っていく

えっ、

ちょっ、

ちょっと、

ちょっとまって

太股触られてるんですけど……
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