【てぃんかーべる】
ホストクラブ
『ガラスの靴
 忘れてませんか?』
で働き始めてから

自分は女性に好まれる
容姿と雰囲気を兼ね備えて
いるのだと知った


そういえば
バスケ時代に女生徒たちが
自分に応援の歓呼を向けていたな
応援幕もみたことがある
それに幾人かに好きです
と告白された経験もあった
今ごろになって思いだしたぜ

俺には借金がある
まずこれを返済しなければいけない

バスケができない
鬱積を晴らすように
必死に働いた

慣れない酒を飲み

接客はチームワークだと学び

自分に合った営業観念を身に着けた

唯我独尊な性格を改め
気配りを第一に考え
女性を見極める目を鍛えた

努力が好きなせいか
勤めて2ヵ月でNo.11の地位になれた

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