【てぃんかーべる】
「恭子さん」

「ん?
 あ、仁くん
 早かったわね
 私はまだちょっと仕事残ってるから
 ねるちゃんだけ送ってくれる?」

「はぁ…」

俺が
庵 ねるに顔を向けると
彼女はおびえた表情をしていた

あぁ

こいつか…

たしか
水森 つかさ
だったか

読者モデルの面接で
犯った女だな

「南さんっ
 わたし一人で帰れますから」

ねるが
恭子さんに
訴えかけるようにいった

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