【てぃんかーべる】
「崖に落ちて…
俺と
このまま心中するか?」
俺は
自嘲ぎみな笑みをこぼした
荒くれる車
何度かガードレールに
ぶつかりそうになる
タイヤの摩擦音が
深夜の山道に響く
対向車がくれば
確実にアウトだろう
「わたしは死ねない」
ねるが
初めて声を発した
「あんたとは違う……
あたしには夢がある
夢をかなえるまで死ねない」
声は震えていたが
力強い口調だった
もしかしたら
死ぬかもしれない
という状況の中
彼女の
言葉は
意志は
何事にもゆるがない
それを感じさせた
俺は
『夢』という言葉に
奥歯を強く噛みしめた
俺と
このまま心中するか?」
俺は
自嘲ぎみな笑みをこぼした
荒くれる車
何度かガードレールに
ぶつかりそうになる
タイヤの摩擦音が
深夜の山道に響く
対向車がくれば
確実にアウトだろう
「わたしは死ねない」
ねるが
初めて声を発した
「あんたとは違う……
あたしには夢がある
夢をかなえるまで死ねない」
声は震えていたが
力強い口調だった
もしかしたら
死ぬかもしれない
という状況の中
彼女の
言葉は
意志は
何事にもゆるがない
それを感じさせた
俺は
『夢』という言葉に
奥歯を強く噛みしめた