【てぃんかーべる】
ごりっ

刃先が骨にとどくほど
強く切った

その瞬間
手首から
しゅーっと
噴水のように血がふきだした

天井にまで届くほど
赤い飛沫は散った

南が
大きな口をあけて
驚きを隠せないでいた
彼女の顔にも
血がかかり
赤い点々がついている

あたしは
彼女のその表情をみて

ざまぁみろ

っておもった───。
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