【てぃんかーべる】
三村が胸に触れたとき
橋本 英理が動いた

「撮影って
 こんなことするんですか?」

「君
 モデルで売れたいんだよね?
 ぼくは会社の役員だよ。
 ぼくが君を採用する権利をもってるんだ
 わかるよね?」

そういって三村が
彼女の胸を揉んだ

「あ、いやっ
 ちょっと、
 やめてください」

「モデルになりたくないの?」

「いえ
 もういいです」

彼女は激しく
抵抗し始めた

馬鹿。
三村。
どんくせーな。
全部俺の受け売りかよ
間抜け野郎
胸の内で罵声をとばす

三村は
強引に橋本 英理の
水着をはぎ取った

こいつ
また強姦する気か

「野田さん」

俺は
野田の顔色をうかがった

野田はにやにやしながら
画面を観ている

「三村の悪い癖がはじまったな」

「止めなくていいんですか?
 こうやってレイプをくりかえしていたら
 いつか捕まりますよ」

「訴えられたらな」

野田は
画面を観ながら続ける

「だが訴えられることはない
 お前もわかってるだろ
 レイプはアフターケア次第でどうとでもなる」

俺は野田を見ながら
鼻息を短く吐いた

………。

三村に
犯されるとはな。

かわいそうだが
橋本 英理は
もう立ち直れないだろう

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