【てぃんかーべる】
やめて…

やめてくだ……

橋本 英理の涙の懇願も
三村の慈悲の心に届かない

正常位で腰を振り
彼女の胸を潰れるくらい
強く揉みしだいている

やめてという言葉や
わずかな抵抗を示すだけで
容赦なく拳が顔面にめり込む

橋本 英理にとって
恐怖以外なにものでもないだろう

三村が
彼女の首を絞めはじめた

彼女は必死に
彼の顔を押し退け抵抗する

三村が
必死に抵抗する彼女の指に噛みつき
それを喰いちぎった

その瞬間
橋本 英理が
ぎゃあと悲鳴を上げた

「野田さんっ」

「もうちょっと見ていようや
 いくら三村でも殺しはしないだろ
 ははは」

「彼女の顔
 血まみれですよ」

「ん~、そうだね」

「止めたほうが……」

「まぁまぁ
 おもしろいから
 いいんじゃないの」

おもしろい……だと

女性に
無秩序な暴力を振い
さらに無理矢理犯すのをみて
よくおもしろいと言って
傍観してられるよな

こいつらの
精神はいかれてる



………
………
………

…ははっ

おれは
なにをいってるんだ

さっき俺は
なにを思っていた?
三村が乱暴したら止める?

………
………

笑っちまうぜ

……おれも

こいつらと
同様にいかれてるじゃないか───

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