【てぃんかーべる】
三村が
橋本 英理の耳元に近付き言った
「あのねっ
聞こえる?
君はね、死ぬの──」
そういうと
ぶほっ、と声を出して笑った
「それでね
海に捨てられるの
わかる?
し・ん・で・
す・て・ら・れ・る・の」
彼女の耳に口をつけて
良く聞こえるように
三村は
小学校低学年の子どもように
喜々として喋った
「まっ
そういうことだな」
私もいう
はっはっはっはっ
呼吸を荒げ
泣き続ける
橋本 英理は
「いや……いや……」
首を横に振り
生への切願を示し
「たす…け……て…
……智…史………
さ…とし…………」
大粒の涙を流しながら
我々の知らない男の名前を呼び続けた
橋本 英理の耳元に近付き言った
「あのねっ
聞こえる?
君はね、死ぬの──」
そういうと
ぶほっ、と声を出して笑った
「それでね
海に捨てられるの
わかる?
し・ん・で・
す・て・ら・れ・る・の」
彼女の耳に口をつけて
良く聞こえるように
三村は
小学校低学年の子どもように
喜々として喋った
「まっ
そういうことだな」
私もいう
はっはっはっはっ
呼吸を荒げ
泣き続ける
橋本 英理は
「いや……いや……」
首を横に振り
生への切願を示し
「たす…け……て…
……智…史………
さ…とし…………」
大粒の涙を流しながら
我々の知らない男の名前を呼び続けた