【てぃんかーべる】
「ん?」

「おれ……
 次の面接の準備してきます」

仁は
落ちてるカメラを拾いあげ
足早に去っていった。

面接の準備なんて
なにもないのだが……

人の死の対面に
なかなか慣れないなあいつは……
私は苦笑した





ごきっ

骨の鈍く鳴る音がした

あっけないくらい
簡単に
橋本 英理が死んだ。





彼女がどういう想いを抱き
ここに来たのかは知らないし
そんなことには興味がない



商品価値の無いものは
必然的に
ゴミ箱に捨てられる



私の頭の中には
この死体を捨てに行くのが
面倒臭いな
それだけしか無かった

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