3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜
あの日の記憶
「ノート、ノート、ノート・・・」
一人ぶつぶつつぶやきながら、文房具屋の中をさまよう。
さっき、ペンとノートは見つけることができたのに、今日一番のお目当てであるノートをなかなか見つけることができない。
さらに探し続けると、ノートらしきものが小さく見えた。
「あった・・・!」
近づくと、そこはやっぱりノート売り場で、たくさんの種類のノートがおいてある。
いろいろ見て、今まで使っていた種類のノート3冊と、気に入った2冊をかごに入れる。
「よしっ。」
小さくつぶやいて、お会計しようと振り向いた。
その時、天井からぶら下がっている文字が目に入る。
< 1 / 114 >