3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜
見つめる先に君を
大学に入り、2年。
ようやく大学と一人暮らしとバイトに慣れてきた頃。
俺の一人暮らしの部屋は、夢の中の部屋と全く一緒だった。
俺の希望だけ伝えておいて、お母さんが決めておいてくれていた部屋だったのだが、初めて部屋に行くまで俺はどんな部屋か知らなかった。
だから、部屋に入った時、俺はびっくりしすぎて、持っていた段ボールを落とした。
足の指が痛かったけど、それすらあまり感じないくらい、驚いていた。
・・・ああ、あの夢は、本当に俺の未来の夢だったんだ。
そう、信じるには十分の出来事だった。