3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜
『お名前がわからないので、りょうさん、と勝手に呼ばせていただきますね。
りょうさんは、どうして私がこのキャラクターが好きだと知っているんですか?』
りょうっていう名前は、私が好きな名前。
彼氏、っていうことには、あえて触れなかった。
・・・なんとなく。
あとは、少し試してみた。
本当に未来の私を知っているなら、きっと理由も知っているはずだから。
それにしても、未来の彼氏(本当かはわからないけど...)と話すのに、敬語って...
って、もういろんなところが不思議か・・・
書き終えた手紙を二つ折りして、帰りに536の1つ下に入れる。
こうして、私と彼(りょうさん)との不思議な手紙のやりとりが始まった。