3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜
気になる相手
下駄箱に手紙を入れてから3日が経った。
一昨日も昨日も、下駄箱を開けることを楽しみに朝ワクワクしていた。
・・・けれどこの2日間、下駄箱に手紙は入っていなかった。
だからか今日は、特に期待もせず、授業のことに頭を巡らせながら下駄箱を開ける。
「えっ...」
下駄箱を開けて、一瞬私は止まった。
そこには、折りたたまれてた1通の手紙が。
さっきまで手紙の存在を忘れかけていたのに、手紙を見つけた私は、一気にうれしくなった。
急いで靴を履き替え、手紙を手に取り、教室へ向かった。
1時間目の授業中、私はさっきの手紙を机の中から取り出し、そっと開いた。