3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜
聞くべきことは沢山あると思う。
「どうして未来の私を知っているんですか?」
「私があなたの未来の恋人だと、なぜ知っているんですか?」
「本当は何て名前なんですか?」
「どうして手紙を私に書こうと思ったんですか?」
でも、りょうさんは、今の私が知りたい、と言ってくれた。
それに私も応えたいって自然に思ったし、りょうさんが知っている私がどんな人なのか、すごく気になった。
とにかく今は、りょうさんとの会話が純粋に楽しかった。
こうして今日も、書いた手紙を放課後、いつもの下駄箱にいれた。