3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜





下駄箱に手紙を入れた次の日は、手紙が入っていなかった。

それだけで、少し私の気持ちは沈み気味だった。

授業には集中できないし、体育ではよく転ぶし、大変な1日だった。


そして、土曜日。

明依ちゃんと久しぶりに遊ぶ日だった。

夏休みのとき以来なので、もう1ヶ月半ぶりくらいだ。

いつでも暇な私とは違い、バイトをやっている明依ちゃんは、なかなか時間がない。

そんな中、やっと今日会えるので、昨日の落ち込みようはすっかり忘れ、私はとてもワクワクしていた。



この日は明依ちゃんに、あの不思議な手紙のことをお話しようと思っていた。




< 25 / 114 >

この作品をシェア

pagetop