3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜




月曜日、学校について下駄箱を開けると、折りたたまれた1枚の手紙がおいてあった。

「わっ...!」

嬉しさのあまり声をあげてしまった。

急いで靴を履き替え、手紙を右手に教室へ向かった。



今日はなぜか授業変更が多く、移動教室が多かった。

だから、手紙をゆっくり読んでいる暇もなく、ちゃんと読めたのは4時間目の教室での座学の時間だった。


前では先生が、数学の暗号をしゃべっている。

先生の声は耳に入れず、私は机の中に手を伸ばし、入っていた手紙を取り出した。


「ふー...」

わくわくして、ドキドキしている心臓を落ち着かせるために、一度深呼吸をしてから、手紙を開いた。




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