3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜
不思議な手紙
木についている葉っぱが、赤く染まりだした頃、私はいつものように学校に行く。
柊奏音(ひいらぎかのん)。17歳。
かわいいわけでもなく、頭もいいわけでもない私は、どこにでもいる平凡女子。
特に目立つことなく、平凡な日々を過ごしていた。
学校について、中履きに履き替えるために、下駄箱を開ける。
「・・・・・」
その瞬間、私は固まってしまった。
目の前には、中履きと、
——————二つ折りされた1枚の紙。