3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜
紙をそっと手に取り、中を見てみると、
『3年前の君へ』
と書かれてあった。
「3年前の、君、ヘ...?」
あまり見たことがない手紙の始まり方に、私は戸惑った。
3年前の、私?
今、17歳だから、20歳の私から?
いやでもだとしたら、『3年前の私へ』になるはずか...
なぜか、不思議と気持ち悪さは感じなかった。
・・・むしろ、早く続きが読みたいと思った。
「奏音ちゃん?そんなところで何してるの?」