3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜
「はあ。」
「ちょっと、幸せ逃げてく。やめてよ。」
深くため息をついた私に、顔をしかめながら明依ちゃんが言った。
手紙の交換が終わり、2回目の土曜日。
前会ったときとあまり時間が経たないうちに、明依ちゃんからお誘いがあった。
だからこうして、また会っているんだけど...
「うぅ...ごめん。」
「んで?どうしたの?」
「・・・・・・」
「・・・あー!もう。
あの手紙の彼は、どうなったの?」
「・・・・・・」
今の私にとっての一番の傷口をえぐられ、私の心はさらに沈んだ。
「・・え。まさか、何かあった?」
「・・・・うん。」