3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜




そう、私はあの日、手紙のやり取りが終わった日からすっかり落ち込んでいた。

進展もなければ、変わることもない。

ただの日常に戻った。


それは、いいことのはずなんだけど...

最近の私は、授業中もあまり集中することができず、上の空。

色んな人から話しかけられているのにも気が付かないなんて、しょっちゅうだった。


心にぽっかりと穴があいたような気分で、手紙を見るたび、写真を見るたび嬉しさと淋しさでどうにかなっちゃいそうなほど。


手紙交換が終わったこと、そして今の私の気持ちを明依ちゃんに伝えた。


「ふ~ん...
 ってか、手紙交換、終わったんだ。」

ニヤニヤしながら私の話を聞いていた明依ちゃんが、やっと口を開いてこういった。




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