3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜
「はあー。
ねえ、奏音。あんた、その手紙の子、探したら?」
「え?さが、す...?」
探す、って...りょうさん、を?
「どうやって?」
「え?どうやって、って。
あんたいろいろ話してたんでしょ?
だったら何か知ってるでしょ。」
「・・・私りょうさんのこと、何も知らないよ。」
「はああ?!」
突然明依ちゃんが大きな声を出したので、ビクッとなってしまう。
周りの人も明依ちゃんを見ている。
「め、明依ちゃん、声がでかい...」
「いや、だって、あんた。知らない、ってどういうこと?
何話してたの?」
「な、何って...」
私は明依ちゃんにスマホにためてある、今までの手紙のやり取りの写真を見せた。