3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜
見つけることができないまま高校を卒業をして、大学生になって2年。
今もずっと見つけることはできていない。
ベッドから立ち上がり窓のカーテンを開けて、外を見た。
ちょうど見える木には、紅葉の赤い葉が生い茂っていた。
”...3年後、会いに行くから。
だから、必ず待ってて。”
ねえ、りょうさん。
あれから3年が経ちましたよ。
初めて手紙のやり取りをしたのも、こんな秋の日でしたね。
・・・あなたは今、どこにいるんですか?