3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜





その間に2人は靴を靴を履き替えていた。

「じゃ、先行くねー!!」

そのまま2人はあっという間にいなくなってしまった。

「あ、うん...」

風のように去っていった2人を見送り、再び手に持っている紙に視線を移す。


「えっと、続きは...
 って、違う!先に、靴履き替えなきゃ。」

続きを読もうとしたけど、大事なことを先に思い出して、ローファーを下駄箱にしまい、中ズックに履き替える。


気づけば、周りには人がいなくなっていた。

「...あれ?」

慌てて玄関にある時計を見上げると、チャイムが鳴るまであと3分だった。

「・・・えっ!時間、やばっ!」

手紙を握りしめ、教室まで走った。




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