3年前の君へ 〜下駄箱536の1つ下の秘密〜
あれから悩みに悩んで、3日。
「あ、ごめん。
ちょ、先行ってて。」
「おう。」
透馬を先に帰らせ、水曜日の放課後、部活終わりに俺は1つの下駄箱の前にいた。
右手には折りたたんだA5のメモ用紙、目の前の下駄箱は ”130” を表していた。
・・・よし。
奏音ちゃん、ごめん!!
俺は、目の前の下駄箱を開け、さっと手紙を入れた。
そのまま、俺は玄関から飛び出し、透馬のいる場所へ向かった。
俺は、彼女に匿名の手紙を入れることにした。