恋人がいながらも、その冷めた関係に悩んでいた主人公。自分の存在をないがしろにされつつも、決定的な別れがないため、その関係は続いていた。
そんな中で出会った人。彼は、なぜか彼女に迫ってきて。
惹かれながらも、彼がいるという中での自分の立ち位置。だからこそ、疑問に思いながらも、その心を律する気持ち。でも、本当は――…
複雑な心情が丁寧に描かれていて、すごく読みやすかったです。読んでいるほうからすれば、流されても――…とも思いながらも、実際はそう簡単なことじゃない。
そして、彼との関係の中、運命的な出会いの中で見えてくる背景。
ただの恋愛じゃない、複雑な会社でのことなど、すごく読み応えのある作品でした。