人事部の女神さまの憂いは続く

この日から先生とはメールや電話で毎日連絡を取り合うようになりお互いを

「ゆりちゃん」
「りゅう先生」

と呼び合うようになった。

先生がこっちにいる週末は、たまーに海とか夜景とか観光客ばっかりいるようなところにデートに連れて行ってもらったりしたものの、基本は受験生。先生のお部屋で、先生は仕事、私は勉強しながら、わからないところを教えてもらう、というようなお付き合いをしていた。

もちろん部屋で過ごすことが多いこともあって、キスもその先も初めてのことは全部りゅう先生が教えてくれた。

子どもみたいな笑顔を見せるりゅう先生だけど、やっぱり私よりも8つも年上の大人の男の人で、いつも余裕で1つ1つ丁寧に教えてくれた。

大人のキスの仕方も
私の感じるポイントも
快感の逃し方も
りゅう先生が喜んでくれる方法も・・・。


りゅう先生と過ごす中で、1つづつ大人になっていた。

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