人事部の女神さまの憂いは続く
先生は前から別れるつもりだったの?
専任の話も、きっともっと前から決まっていたはずだ。なのに先生は何も言ってくれなかった。なんで?っていう気持ちが高まって
「先生は私のこと、どうでもいいって思ってたの?どうせ子どもだからって思ってた?」
思わず先生を責める言葉を口にしていた。
「違う、そんなことない。ゆりちゃんが大事だから、だよ。ゆりちゃんが、子どもじゃないからだよ」
ぎゅっと抱きしめる腕に力を入れながら話す先生の言葉も震えている。
「じゃあ、なんで」
「やだ」
そんな言葉を繰り返していたけど、先生は決して頷いてはくれなかった。
結局、別れる意思が固かった先生に押し切られるように私たちの関係は終わった。