人事部の女神さまの憂いは続く
「サンキュ。その方向で、あいつにも話してみるよ」
「香織が話してそうだけど。俺のナイスアイデア、感謝しろよー」
自慢気に言う大輔に、おぅとだけ返事をして自分のデスクに向かいながら、心の中では香織と大輔にもう一度お礼を言ってみる。
これで、いろんな懸念点がだいぶクリアになった。
会社のやつらを別にしたら、侑里の希望通りこっちでのパーティーもそんなに規模がおっきくなく、ほんとに親しいやつらだけ呼んでって感じにできそうだ。
そしたら、学生時代とか前職関係のやつらも、今でもまだ交流あるようなやつらに絞っちゃえば問題ないし。
そんな風に整理していくと、ついつい口元が緩んでしまう。
あー、今回ばかりは本気で大輔に感謝だな。
とにかく今日帰って侑里と詳細を詰めるためにも、早く目の前の仕事を片付けてしまおうとパソコンに向き合った。