堅物男子と甘い恋
わかってますよ、先輩。
私が先輩の恋愛対象にならないことも、
先輩が私個人に興味なんて持ってもらえないこと。
私はあくまで一生徒。先輩にとって私は大人数の中のひとりでしかないのだ。
「先輩、安心してください。プランBなんてしなくても、私友達作って悪口なんて吹き飛ばしてやります。」
転校生というイレギュラーな存在だったから先輩は私を気にかけてくれた。
そして沢山迷惑をかけてしまった。
だけど。もう迷惑なんてかけられない。
今はもう転校から数週間経ってるし、だいぶクラスに馴染んだから。
…友達はまだ出来てないけど。