堅物男子と甘い恋
「というか、話はそれだけですか?処分の話とかないんですか?」
なぜ俺は先生と恋バナをしなくてはいけないのだろうか。正直、時間の無駄だ。
「あー、そうだな。確かに授業中保健室で女子を無理やり襲うってのは本当だったら停学じゃ済まない。」
「はい。」
停学じゃすまないってのは退学か?それはきついな。
「だがお前は嘘をついてる。…あれは北野を落ち着かせようとしたんだろ?」
「は?」
「あいつはな、精神が不安定になりやすいんだ。…過去にあった出来事のせいで。
それを落ち着かせようとしてたんじゃないのか?」
先生はどうしてそんな見てきたようにわかるのか。長年の経験から?
って、もしかして…
「先生、見てました?」
「あ、バレた?だって俺が保健室に戻ったらなんか楽しそうなことしてたからちょっと除いてた。」
「一体いつから?」
俺がそう聞くと先生は少し悩んでから口を開いた。