堅物男子と甘い恋
そしたら彼女たちは危ない立場になるだろう。
「は?こんな時までアイツらの心配?裏切られたのに、か?」
「裏切られても、嫌われても、私にとっては大切な友達だったから。」
でもそれを思ってたのは自分だけ。こんな悲しいことはないよ…
すると先輩は近くの机を蹴飛ばした。
「バッカじゃねぇの?なんだよそれ。友達だからふたりには処分受けて欲しくない?自分が罪かぶる?
そんなの優しさでも友達でもなんでもねぇよ!ただ自分が優しいと思いたいだけの自己満の偽善だろ!!」
声を荒らげて私を見おろす先輩。
その瞳には悲しみが込められていた。