堅物男子と甘い恋
「ほら、あの、姫華ちゃん可愛くてオシャレな子だから…!」
必死に誤魔化してると、ピーンポーンと家のインターホンがなった。
「あ、姫華ちゃん来たみたい!じゃあね!」
荷物まとめてダッシュで家を出る。
「お、お待たせしました…」
ハァハァと息を切らすと先輩はクスリと笑った。
…ってか、先輩…かっこいいなぁ。
初めて見る私服は新鮮すぎて目に毒だ。
意外とオシャレなんだなぁ…。
「よし。行くぞ。小野たちも待ってる。」
「はい…って、小野くんたち?」
「あー、言ってなかったか。小野と佐野と加藤も今日俺の家泊まりに来るんだよ。」
先輩のその言葉を聞いて安堵する。
よ、よかった…
先程までの緊張が少しほぐれる。
「そんな安心した顔するなよ。二人は嫌だったか?」
「嫌というか…先輩とふたりだとすごくドキドキしちゃうから…心臓持たないなって。」
私がそういうと先輩は目を見開いてからすぐに視線をそらした。